株式銘柄の評価方法2
素人君です。
株式銘柄の評価1では、PER(株価収益率)、EPS(1株あたりの利益)、BPS(1株あたりの純資産)、PBR(株価純資産倍率)の解説を書きましたので、それ以外の評価をする為の指標を書いていきます。
ROEとは自己資本利益率を指し、株主が投資した資本を利用して、どのぐらい利益を出しているかを示す指標です。
ここでの自己資本は、純資産の事を指し、返済義務が無い会社の資産(株主資本、資本金、資本剰余金、利益剰余金、自己株式、評価・換算差額金、新株予約権)を言います。
例えば、次の2社で比較してみます。
X社は10%(計算式 1億÷10憶)
Y社は20%(計算式 2000万÷1億)
X社の方が当期純利益が高く良いと思えますが、Y社の方が効率よく利益を稼いでいるので、リターンが大きいと判断できます。
一般的に平均が10%を超える事が目安で、15%あれば、優良企業の判断材料になるようです。
ROAとは総資産利益率を指し、会社が持っている資産を利用して、どの程度の利益を出しているかを示す指標です。
ここでの総資産は「流動資産」、「固定資産」、「繰り延べ資産」の事を指します。
X社 当期純利益5億 総資産100億
Y社 当期純利益10億 総資産150億
X社 5%(計算式 5億÷100億)
Y社 6%(計算式 10億÷150億)
このX社とY社が同業種だったとすると、、ROAが高いY社の方が資産を効率的に活用して利益を稼ぐ事ができると判断できます。
一般的に5%が目安になっているようです。しかし、工場等の大きな設備が必要な業種とIT産業のように大きな設備投資が少ない場合は総資産はそれほど大きくならないので、比較をすると精度が下がる為、同業他社との比較に向いている指標のようです。
評価方法はどれか1つだけを見るのでは無く、様々な角度から眺め総合的に判断する方が賢明と言えます。